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接客業はつらいよ! かんどーのよもやま日記!

趣味はスポーツクラブでグループパワーに参加することと走ることです。仕事は接客業です。しばらく下ネタは封印します。

女性経営者には産休も育休もない。すべてが「自己責任」。

生き方・働き方 起業・会社経営



こんにちは、かんどーです。


わたしは会社を経営しています。社長も現場に出るような小さな会社です。お給料ではなく「役員報酬」を得てそれで生活をしています。

「役員報酬」は年に一度、決算月にいくらと決め、1年間変えることができません。本来、業績の上下に応じて役員報酬を上げ下げしたいところですが、それはできないのです。

そのため、慎重な経営者であれば「低めの金額」で走り出します。わたしは起業して2年間は毎月8万の役員報酬で生活していました。起業して2年間は、自宅の2Kアパートを事務所にして、仕事が終わったら机を横にどけて布団敷いて寝る、という生活だったため、アパートの名義を個人から会社に変更して経費計算していました。なので月8万でなんとかやれたのです。


きちんと事務所を構えてからは、事務所で寝泊まりするのをやめて別で自宅を借りたため、役員報酬を上げました。それでも、月8万円のときと変わらない生活で、無駄遣いはしませんでした。(そもそもお金を使う娯楽が好きではないので)


そんな生活でも、自分の会社があるというのは素敵なことでした。

自分がやった分だけ自分に返ってくる。人が人を呼んで、組織に色がついていく。にごりかけたこともあったし、澄み切った空気が入ってきたこともあった。すべてが宝物でした。




さて、わたしは起業して7年間、あることにまったく気づきませんでした



それは、経営者には産休も育休も無い、ということでした。

漠然とですが、「毎日働いているのだし、産前産後の半年くらい、何かしらの助成を受けられるだろう」と考えていました。出産は女性にしかできない仕事だという意識があったので、そこに仕事と同じ対価がはらわれるもの、という認識だったのです。


…しかし、ありませんでした。


出産手当というものは出るらしいです。しかし、それはおそらく出産準備(いろいろ買ったり通院したりするよね)で消えるでしょう。


わたしが期待していたのは、いわゆる「産前産後含めて一年くらい、毎月20万くらい入ってくる」あの「ザ・産休」! あれが欲しかったんです。。でもあれは、雇用保険に入ってないともらえない制度で、経営者は雇用保険にそもそも入れないから、もらえないんだって。。


そういう窓口に電話をして、働けない期間があるとわたしは生活に困るし、現場仕事に復帰できるまでどうしたら良いか問い合わせたら、「生活保護とか考えてみたらどうですか?」って言われた…


たぶん、らちがあかないから別の部署にたらい回ししたくて言ったのだろうけど、ほんとに何も保障とかなかった。




女性経営者で出産をされているかたは、事業がある程度軌道にのり、自分がいない間はべつの人に任せる形で休暇を取られているようです。言い方は悪いですが、つまりその間は会社の粗利から自分の役員報酬を捻出していたということです。


それについて悪く言うつもりはまったくありません。


しかし、そうなると「女性経営者は粗利だけで食べていけるくらいにならないと出産は無理」ということになりますよね?


ウチみたいに、わたしも毎月現場に出ている(売り上げのある)会社では、わたしが止まったらその分売り上げが下がります。しかもその分の補填は何も入ってきません。それなら産むことはやめて今まで通り仕事を続けていた方が良いな…正直そう感じました。



わたしはそんなに子どもがほしいわけではありません。ただ、そろそろ年齢的に限界だから一人くらい産んでおくかな…という気持ちでした。しかし、その気持ちは制度を調べるにつれてどんどん冷めていきました。



わたしが子どもを産んだことで、会社の売り上げが下がっても自己責任。
わたしが子どもを産んだことで、会社が傾いても自己責任。
わたしが子どもを産んだことで、仕事がうまくまわらなくても自己責任。
わたしが子どもを産んでも、育休はないからなるべく早く仕事に戻る。
産まれるギリギリまで、つわりがあっても我慢して仕事をする。
産んだらなるべく早く仕事に戻れるように最大限の努力をする。
産んだら体調が悪くてもすぐに仕事に復帰する。
産んだら子どもを預かってくれる場所をおさえて、すぐに預けて働く。
3歳になったら保育園を探して、すぐに預けて働く。
小学生になったら学童保育を使って、なるべく長時間預けて働く。



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…全然楽しくなさそう。
いつ子どもの顔を見るんだろう? 仕事をしながら育児するなんて、わたしにできる気がしない。仕事に全力投球しない生き方ってどんな生き方なんだろう? 想像もできない。


何より、わたしから産まれてきちゃったら、子ども自身がすごくかわいそう。ずーっと保育園に預けられて、家に帰ったらお母さんはすぐ寝ちゃって…


もう、子どもを「育てる」っていうより「預ける」「仕事がしやすいように最適化する」みたいな、きわめて現実的な話になってる。



でもしょうがないよね。たとえば2年間の育休取りたいとか言っても、雇用されてないとそういう保障は無いんだから。

休んだらその分稼げなくなる、そのかわり稼ごうと思えばいくらでも稼げる、起業という道を選んだのだから。




わたしには経営者の友達とかいないので、世の中の経営者の女性がどうやって産んでいるのかまったくわかりません。

男性の経営者は、ふつーにバリバリ働いて、たまに子ども抱っこして写真撮ってフェイスブックとかにアップしてるだけだから、全然参考にならない。(男性経営者は、妻に子どもを任せるという選択肢がある。そういう妻を選んでおけばそれでいい。一家を養うことだけ考えていればいい)



ぶっちゃけ、女性で起業して、大当たりするまでいかなくて、細々やっている零細企業だったらさ、産む選択肢無くない?


無いよ。


全然無い。



もうちょっと調べて、救いがなかったらわたしの人生から子どもという選択肢はなくします。会社が傾くかもしれないリスクと引き換えの子どもなんていらないです。いくらわたしがいなくても回る仕組みを作ったって、社長も一人の営業、販売員として働いている会社では、社長も売り上げをつくる戦力です。経営者目線で考えても、いまわたしを2年とか休ませることは無理です。


それに、子どもって産まれてきたらかわいいかもしれない。そうなったとき、運よく預け先が見つかったとしても、長時間の仕事をずっと続けて、成長を何も見ないままただ産んだだけの状態にするなら、あんま意味がない。



わたしはそこまで子どもが欲しいわけじゃないから、そこそこ冷静に考えられるけど、子どもがほしくてたまらない女性経営者とか、悲劇だと思う。

「あなたが休んでも売り上げ(粗利)がきちんと上がる会社を作ればいいだけだよ」
「産んでもすぐ会社に戻れるよ、〇〇さんはそうだったよ」
「両立してこそ人生の充実だよ。平日はバリバリ仕事して、週末は子どもとベッタリ」

どれもぜんぜんピンとこない。粗利がたくさん出る事業をやればいいのだろうけど、「子どもを産みたいから、その分の粗利が出そうな事業をやる」ってちょっとおかしくない?

「産んでもすぐ仕事に復帰」っていうのは個人差があるでしょ。ひどいつわりで吐きっぱなしの人もいるし、どれだけ気合いを入れても産後の体調がなかなか戻らない人だっている。「〇〇さんはこうだった」は全く参考にならない。

平日は仕事、休日は子どもとベッタリ。これも高齢出産になると無理がある。そもそも40近くなると、仕事をして、休日に適度に体を鍛えたり整えたりしないとキツイ。それでも仕事が楽しいからやれてる。身体を鍛える、整える時間が全部なくなって、仕事と育児だけの日々になると思ったら、とてもやれる気がしない。



…そんなあれこれを考えていたら、なんだかすっかり、もう子どもはいいやという気持ちになってしまいました。


老後は犬でも飼って、一緒にランニングできたらそれでいいかなと思っています。ラブラドールレトリバーがいいです。わたしのことを優しい目で見上げてくれたらいいな。

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みんなもっと器用に、子育てしながら起業してるの? 



それじゃあ、また明日!



★今日の過去記事★

わたしは携帯ショップの接客業をしています。販売ノウハウを書きました。

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わたしの会社はこんな会社です。 

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わたしの接客スタンスは「お客様の喜びが私の喜び」的なものではありません。

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