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接客業はつらいよ! あけすけビッチかんどー日記!

昭和のメスの生き残りとして、ぎりぎりまで足掻く35過ぎ、おんな盛り。特技は人を愛することです。継続性はございません。

「自分をほめる、鼓舞する」ことを教えてくれた起業

 


こんにちは、かんどーです。


人は、なんのために、起業するのでしょうか?


【生粋の起業人型】
・挑戦したいビジネスがあるから
・世の中を変えたいから
・ビジネスが生きがいだから

【独立志向型】
・やったぶんだけ報酬がもらえる仕事がしたいから
・大企業の中で埋もれたくないから
・まわりより仕事ができるので、起業してもやっていけると思った

【神輿型】
・夜、飲みながら話していたら「起業しなよ」と言われた
・仲間数人と「こんなことやりたいね!」と話していて気づいたら社長だった
・近しい人に起業をすすめられ、周りから押し上げられて社長になった


わたしは、神輿型です。ひょいひょいと担ぎ上げられて社長になりました。


そもそも販売の仕事が好きで、販売ノルマを課せられても病むことがありませんでした。むしろ、販売の仕事なのに、毎日何も売っていない人と同じ時給で働くということのほうがおかしいと思っていました。(のちに役割分担というものがあることを知り、今はそういう考え方ではありませんが)

完全歩合制の仕事から時給制の仕事に変わったとき、わたしは厳しく時給交渉をするスタッフでした。自分の販売実績を相対的に評価し、スタッフ歴ではなく実力をもって時給を決めてもらえるよう、常に交渉していました。




…そんなわたしですが、起業してみると、今まで派遣会社に対して交渉していたように強気の価格交渉なんてできません。(多少強気ではありますが…)


起業して1年目。

ホームページを見て仕事が来ることもなく、ほぼ飛び込み営業で取ってきた仕事をしていました。不慣れな業務であっても引き受けるスタンスでしたので、うまくいかないこともありました。

携帯業界以外の仕事も引き受けており、「店頭ティッシュ配り」「店番」「開店イベント」などの仕事も請けていました。どんな仕事からでも学べると思ったからです。

 

軽めの仕事を多目に回すやり方をしていた当時は、毎週土日のイベントを複数ライン抱えていました。

 

複数現場×複数スタッフの管理は大変でした。土曜の朝スタッフから「熱が出てしまって…」と電話が来ると、自分が代わりに現場に出なければなりません。それでも、自分が出て何事もなく終われば良いほうです。

 

自分が代行で現場に出ているときに、別の現場から電話がきて「もっとこうしてほしい、明日の出勤時間はこうしてほしい、あと、来週なんだけど…」といった要望。それをメモしていると、自分が入っている現場からは「電話ばっかりしてないで、ちゃんとやれよ!」と怒られる。頭を下げてなんとかやり過ごす…そんな日々でした。

 

何のトラブルもなく過ぎる土日なんてありませんでした。平日はとにかく飛び込み営業をして、たくさんの現場を取ってくる。スタッフを当て込む。そして土日が来る…

 

夏休み、春休み、年末などは平日でもイベントラインを回しました。売り上げは立つけれど、とにかくキツい。クリスマスは、サンタの帽子かぶって街中でマイク持ってMCしていました。変なテンションになり、即興ラップを始めてしまったことも…

 

 

ある日、わたしと学生スタッフの二人である現場に行ったときのことです。

 

 

現場へ行くと「あー、来たんだ」と一言。打ち合わせのときと空気が違います。担当者の方が非常に機嫌が悪く、こちらが業務をしているのを横で見ていて、立ち位置や声のかけ方など、すべてにダメ出しをしてきました。

 

学生スタッフも最初ははきはきと答えていましたが、いい加減ウンザリといった様子です。時給に見合わないと思ったのでしょう。わたしが学生スタッフの立場でもそう思ったと感じたので、とにかく励ましました。

 

「あと5時間! なんとかやりきろう!」
「もうこの現場にあなたは回さないから、今日だけだと思ってね!」
「休憩、外で取ってきて大丈夫だよ、ゆっくり休んでね!」

 

言えることは全部言って、なんとか1日頑張ってもらいました。

 

帰り道、学生スタッフが最後までキツい現場をやりきったことを素晴らしいと褒めました。わたしが学生のころは、こんなに頑張れなかった! 忍耐力があって、気持ちの切り替えがうまいね! どんな場所でもあなたなら大丈夫! …と。


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そう言いながら、わたしは自分にも心の中で同じ言葉を自分にかけていました。

 

「頑張ったね」とも「お疲れさま」とも言われなかったけど、わたし頑張ったよ。疲れているのに、それを表に出さず、一人の現場スタッフとしてきちんと動けたよ。えらいっ! あんたならどこ行っても仕事できるよ! …と。

 

 

この頃からです。

 

 

誰かに褒められるためではなく、自分がその仕事にきちんと取り組んだかどうかで、自分をほめたり鼓舞したりできるようになりました。

 

そうすると、他者からの評価に依存しなくてすむのです。「この人は自分を褒めてくれたからいい人」…という安直な物の見方をしなくなりました。

 

逆に、あまり褒めてくる人に対しては「何が狙いなんだろう? 情報かな?」などと考えて接するようになりました。

 

そして、当たりのキツい現場は何かしら問題を抱えている。その問題解決方法をこちらも考える。その上で、「わたし解決策考えましたドヤァ!」ではなく「次回はこの業務もお手伝いしたいのですが」と間接的に問題解決に近づける提案をする。

 

例えが難しいけど、担当者を悩ませる問題そのものは解決できなくとも、担当者の負担が減るような提案。まずはそこから。問題の周辺を落ち着かせていって、自然に問題解決を頼まれるように動く。そして、頼まれたら初めて動く。

コンサルタントという立ち位置を最初から取らない。問題を上から俯瞰して見ない。真横から問題を見て、ウーンここに問題があるぞ、どうしよう…とまず悩んでみる。最初から正解が出せないのなら、悩めばいいのです。一緒に悩める人を求めている場所は、結構あるのです。

特に若いうちは、いきなり「わたし正解知ってますドヤァ!」と行くより、一緒に悩んで正解を導き出すキーパーソンになるほうが、中心に近づけます。

 

 

 

起業して、対人スキルとビジネススキルが少し上がり、目線が少しだけ高くなりました。

 

 

 

起業して泥水をすすることは、その後の人生を変えてくれます。

 

きつければきついほど、そのきつさを乗り越えたノウハウが、自分の宝になります。

 

ベンチャーキャピタル的なところから出資してもらって、六本木に顔を出すようになる、いわゆる王道の起業でなくとも良いのです。あなただけの起業ストーリーが、あなたの後ろにできていく。

 

わたしは、何もないところから仕事を取って、やったことがなくても何とかこなしました。(配達、調査、展示会受付、司会の仕事を、起業してから初めてやりました。司会は専門の司会者について学び、なんとかやりきりました)

 

毎日が「今日もよく頑張った!」の連続でした。

 

おかげで、大抵の仕事を「無理」とは思わなくなりました。やってみたらできるかもしれない…できる人にやり方を聞いてやってみればできるだろう、社内のあの人ならできるかも。そんなふうに考えます。

特に「調査」の仕事は今でも、依頼が来たら必ず請けています。「調査」というと難しそうに聞こえますが、順を追ってレポートをつくるので、何度かやるうちにコツがつかめてきます。

 

 

 

長くなりましたが、起業するか迷っている人は、ぜひチャレンジしてほしい。自分の強みと弱みがきれいにわかるし、その後の人生の選択肢が、信じられないほど広がります。

 

人付き合いが苦手でも、部下を持ったことがなくても、リーダーシップがなくても大丈夫。自分のことを自分でできる人なら、みんなできる。人生に少しだけ、キツい山を登る時期を設けることも、アリですよ。

 

 

それじゃあ、また明日!



★今日の過去記事★

もともと営業職だったわけではないのです。工場のライン作業から事務員になって、
それから営業マンになりました。

www.kandosaori.com

 

 仕事をさぼりたいと思うより先に、できることがあります。

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ベンチャー企業は強い役員を求めています。ちょっと経営裏話も。

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