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接客業はつらいよ! かんどーのよもやま日記!

趣味はスポーツクラブでグループパワーに参加することと走ることです。仕事は接客業です。しばらく下ネタは封印します。

旅で人生は変わる! 近藤史恵著「スーツケースの半分は」読了

読書



こんにちは、かんどーです。

lineblog.me

こちらの記事が話題でしたね。

これに対するわたしの答えが、ある本の中に全部つまっていたので、今日は一冊の本を紹介します。



近藤史恵著「スーツケースの半分は」

スーツケースの半分は

スーツケースの半分は

 

 

表紙に描かれている、青い革のスーツケースをめぐる9つの連作短編集。


9つのお話すべてに「旅」がかかわってきます。

「旅」には人それぞれのこだわりがあります。この価値観が違うことでうまくいかなかった恋や、楽しめなかった旅行ってありませんか? この本の中では、そんなさまざまな価値観が交差していきます。


以下引用




 真美は海外旅行に行ったことがない。パスポートさえ持っていない。                               

 行きたくないわけではなく、ずっと行きたいと思っているのだ。
 でも、英語はできないし、海外のことはなにひとつわからない。
 販売という仕事柄、カレンダー通りに休みは取れず、友達と予定も合わせられない。こんな状況では、いつ、はじめての海外旅行に出られるかわからない。
 __新婚旅行でニューヨーク行きたかったな。
(中略)
「やっぱり慌ただしいんだよな。どうせなら、十日くらいゆっくりさ」
「十日も休み取れないよ」
 彼は、真美のように海外旅行未経験者ではない。大学のとき、一ヶ月くらいかけて、友達と貧乏旅行で、東南アジアを回ったと言っていた。
「だって飛行機代だって十万以上かかるだろう。たった六日で帰ってくるなんてもったいないよ」
「でも、それじゃいつまでたっても行けないじゃない」
「うーん、もうちょっと有給がまとめて取れればいいんだけどなあ」
 真美は椅子ごと、にじり寄った。
「ねえ、六日間で物足りなかったら、また行けばいいじゃない」
「やだよ。同じところに何度も行くなんてつまらない。それならまだ行ってないところに行きたいし」
 ふいに、武文が膝を叩いた。
「そうだ。いいことを思いついた!」
「なになに?」
 身を乗り出した真美に、武文は言った。
「定年になってから行けばいいんじゃないか。それまでに、目標決めて貯金して、世界一周とか、クルーズとか」
 真美は、ぽかんと口を開けて彼の顔を見た。
 冗談かと思った。だが、彼は誇らしげだ。


…この後、真美はフリーマーケットで青いスーツケースと出会います。さあ、真美はどんな行動に出るでしょう? これがひとつめのエピソード。


ふたつめのエピソードは、真美の友達が主人公になります。真美と違って独身の花恵(はなえ)は、定期的にひとり旅で香港に行っています。愛用しているスーツケースが壊れたので、真美に青いスーツケースを借りて香港へ行きます。彼女はいわゆる「海外旅行好き」と言える頻度で香港へ行っていますが、実は、旅に対してある種のコンプレックスを持っています。これはなかなか痛々しいです。


そしてご想像通り、スーツケースはひとつ旅を終えるごとに、違う人の手にわたります。旅するスーツケース。



9つあるエピソードの中には、バックパッカーあるある的なものや、海外に憧れて、かぶれているプライドの高い人あるあるなど、もう人間臭さがたっぷりつまっています。固い仕事に就いている人、売れないライター、気ままに派遣の仕事をしている人。いろんな人の人生が、いろいろに交差していきます。



…彼女たちは、旅を通していろんな体験を重ねていきます。わたしには、その体験のすべてがいとおしく感じられました。旅のかたちは一つじゃない。みんな自分らしく旅をするんです。中には、こじらせてしまって、どうしようもなくなっている人もいますが、それでも本人が終わらせない限り、旅は続くのです。

作中にはたくさんの国が出てきます。ニューヨーク、香港、アブダビ、パリ…

恋人と旅をするエピソードは、まさに痛快!   おかしかったです。




この本を読了して、わたしはあらためて思いました。



旅をするかしないかなんて、自分で決めればいい。価値観の合わない人と無理に一緒に行く必要はない。迷っているのなら、荷物を軽くして、さっさとチケット取っちゃえ。「行けば何とかなる」感覚は行かなきゃわからないからって。


この感想を、そのまま冒頭のはあちゅうさんのブログに対するわたしの意見とさせていただきます。行けば何とかなる、を理解しているとフットワークが軽くなります。枷が外れるんですよ。行かないことを勧めてどうする。行ってみてなんぼでしょ!



この本、装丁もきれいだし、文庫版を待たずにこのソフトカバーの本を購入されることをおすすめします。この本を持っていると、幸せになるかもしれませんよ。


星5つ評価で、星10個つけたいくらいでした。


それじゃあ、また明日!


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