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接客業はつらいよ! かんどーのよもやま日記!

趣味はスポーツクラブでグループパワーに参加することと走ることです。仕事は接客業です。しばらく下ネタは封印します。

相貌失認症が原因で寝込んでしまった話

仕事術・モチベーション





こんにちは。仕事は接客業、趣味はランニングと読書の貫洞です。


昨日の記事と関連するので、今日は「相貌失認症」について書きます。



人の感情がわからないことがある…という昨日の記事。 

keisolutions.hatenablog.com

 



「相貌失認症」とは、人の顔が覚えられない症状のことですが、完全に覚えられないわけではないのです。完全に覚えられない症状の人はごくわずかで、ほとんどの人は「一度会った人の顔が覚えられない、でも何度か会った人は覚えたり、話すと思い出したりする」のでそれほど困らずに生活することも可能です。忘れっぽい、と言うと普通っぽいですが、一応脳の特徴によって起こる症状です。


この症状を持っている人は、仕事の選び方を間違えると痛い目に遭いますよ…ということを、わたしの経験を交えて書きます。

わたしは日常生活には支障が無いですが、一度会っただけの人の顔を覚えるのがかなり苦手です。簡単なテストを受けたところ、「軽めの相貌失認症」レベルでした。




■向いていない仕事

わたしは現在、携帯ショップの仕事をしているのですが、携帯ショップの中でも仕事の種類があることをご存知でしょうか?


お店の方針によって、この役割分担は異なりますが、大体のお店で分担していることを書きますね。



1.入口の発券機でご用件を聞く係
2.フロアで販売、接客をする係
3.カウンターで手続き、販売をする係


大きくこの3つです。

わたしは現在、を兼任して行っています。お店が混みあってきて、かつ空いているカウンターがあるときにはの仕事もします。ただし簡易手続き中心で、パパっと終わるものだけ急場しのぎに受ける感じです。


1、2、3の仕事はどれも同じ接客業のように見えますが、実はの仕事には、あるスキルが必要になるのです。それは「ある程度人の顔を覚えること」です。




わたしは人の顔がぱっと覚えられなかったり、車を停めた場所を覚えられなかったりします。この2つは異なることのように思われますが、脳の場所的には同じ場所の問題で起こってくるのです。

とはいえ、車を停めた場所は写メっておけばOK。人の顔は覚えられなくても、雰囲気や声などで思い出すので、そんなに問題はありません。また、接触が増えて「よく会う人上位30人」くらいに入ってくれれば問題なく覚えています。


異業種交流会などでは、一度話した人の顔を覚えていないので、「人は動かないもの」と信じて、右回りとか左回りとか決めて、ばーっと名刺配りをする(二度目まして上等)か、話しかけられるのを待つかのどちらかしかできません。適当に立ち回る…なんて無理。誰にでも同じように愛想よくしていれば、そうそう外した対応はしません。初対面でも二度目ましてでも「あら、こんばんは」で相手の反応見て「あ、この反応は初対面だ」とか判断していけば良いのです。相手が「ああ、また会いましたね」と言ってくれたら「またお会いしましたね!」でOK。





話は戻りまして、携帯ショップでの業務をしているとき、つらくてつらくて仕方がない時期がありました。たとえばお客様が連続して発券機の前に並ぶ、こんな場面です。


わたし「いらっしゃいませ!」
お客様A「プランの変更をしたいんだけど」
わたし「プランの変更ですね(発券)では○分ほどお待ちくださ」
お客様B「料金の支払い」
わたし「(お客様Aのメモが取れない…)はい、お支払いですね(発券)」
お客様C「機種変更したいんですけど」
わたし「(お客様AとBの顔がメモできてない…)はい、機種変更ですね(発券)」
お客様A「ねえ、あと何分待つの?」
わたし「お客様、本日どのようなご用件でしょうか?」
お客様A「さっき言ったでしょ? ほら!(券を見せる)覚えてないの?」
わたし「……(パニック)」


この状況だと、もうどの人がお客様A、お客様Bなのかわかりません。「お客様Aのご用件は何?」などとスタッフさんに聞かれても「……」です。


その後、このように対応するようになりました。


わたし「いらっしゃいませ!」
お客様A「プランの変更をしたいんだけど」
わたし「プランの変更ですね(発券)では○分ほどお待ちくださ」
お客様B「料金の支払い」
わたし「少々お待ちください(発券機をふさいで立ちはだかる、手元のメモにお客様Aの情報、女性・緑のニット・プラン変更と書き込む)はい、お待たせしました」

お客様B「料金の支払い!」
わたし「(手元のメモに男・二十代・眼鏡・水色シャツ・料金支払いと書き込む)はい、お支払いですね、こちらをどうぞ(券を渡す)」

お客様C「機種変更したいんですけど」
わたし「はい、機種変更ですね(発券、手元のメモに女性・サングラス・赤スカート・機種変更と書き込む)こちらをどうぞ(券を渡す)」

お客様A「ねえ、あと何分待つの?」
わたし「(手元のメモを見る、緑のニットはプラン変更ということを確認)お客様はプランの変更ですから、おおよそ20分程度でお呼びできます」
お客様A「わかったわ」


お客様Bはイラっとしたかもしれませんが、最終的に人と用件を一致させているので、このやり方は有効です。5秒、待ってくれればわたしにもこの仕事はできるのです。少なくとも、誰が誰だかわからない状態よりは少しマシです。



の仕事をしているときは、ほかの人に比べて仕事ができず、自己評価がとても低かったです。「慣れればできる」とアドバイスをくれた方が何人かいましたが、半年くらいこの仕事を続けても、メモの取り方が早くなっただけでした

わたし専用メモ(帽子・メガネ・黒・茶・男・女・リュック・20・30・40・50・夫婦・カップル…などがばーっと書いてある)を用意しておいて、お客様が来店したらまず、当てはまる項目に丸をつけたり、工夫を凝らしました。こんなことをしなくても覚えられる人にとっては「仕事のできない人」に見えたと思います。


この、の仕事をしているときは、仕事のない日はほとんど眠っていました。毎日150人以上のお客様の外見を、メモを取り、メモを見返して一致させてカウンターに案内するのです。これが、普通の接客の3倍くらい疲れました。脳がフル回転している感じで、かなり無理をしていたと思います。休日はひたすらアイマスクをして人に会わず、「よく眠れるBGM」を聴き続けていました。


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ちなみに、この仕事がうまくできなかったその時は、これが「脳の仕組み」によるものだと思えませんでした。努力が足りないから、慣れが足りないからできないのだと思っていました。わたしの接客スキルが足りないからできないのかなとも思っていました。



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結果として、の仕事ではなくの仕事をメインで行うようになったら(販売がメイン)、同じように仕事をしていてもあまり疲れなくなりました。お客様の声や雰囲気をしっかり感じながら一組一組接客するのは、特に苦痛ではありませんでした。(もちろん、少しお客様のもとを離れるときに特徴をメモするのは癖としてやっていました)


実はこの症状を持っている人でも、メモを駆使して上手に対応している方もいると思います。自己嫌悪や自己否定につながりさえしなければ、特に大問題になる症状ではないのですが、いかんせん「仕事ができる人になりたい」気持ちが強かった当時は、症状そのものよりも、「みんなができる仕事ができない自分」を責め続けていた、そんな気がするのです。




■まとめ


相貌失認症は、残念ながら脳の仕組みの問題なので治りません。車を停めた場所を写真に撮るとか、人の特徴はメモしておくとか、工夫すればある程度「重症」には見えずに済みます。

※わたしは大事な集まり、かつ会ったことがある人がいるかもしれない場所へ行くときは、記憶力のいい役員に頼んで一緒に行ってもらいます。わたしが「はじめまして」とあいさつをしようとしたときなどは「○○さん、先日はありがとうございましたー!」と横から(この人会ったことあるよサイン)を出してもらいますw 

何事も助け合いですよね!(お前が言うかw)でもこの連携、なかなか良くないですか? うーん困った…そうだ! 誰かと一緒に行動すればいいんだ! という「困ったを解決する発想」です。わたしは何事もこんな感じで「どうすれば困らなくなるかなぁ」と考えています。そもそも社長向いてないよとは言わないでくださいね。。実は社長ってADHDの人が意外と多いんですよ。集中しすぎてたまにぶっ倒れるパターン多いけどw 


ちなみに、人の顔が覚えられなくても、たくさんの人と接しても顔を覚える必要のない「めっちゃ忙しいレジ」のような仕事は問題はありませんでした。展示会の受付なども問題なし。飲食店ならホールは下手だけどキッチンなら手際よくやれました。ホステスは無理だけどパーティーコンパニオン(ピンクじゃないですよ!)は大丈夫。人の顔を覚えなくてもできる仕事って結構あるんですよね。


仕事って、同じような業種に見えても、ポジションによって脳の使う場所が異なるんです。自分に合った働き方、自分に合ったポジションを希望する勇気も必要です。ルート営業は向いてないけど、飛び込み営業ならいける。対面接客は苦手だけど応対履歴の残るコールセンターならいける。病気を理由にネガティブなポジション変更をお願いするよりも、コレが得意なんです! って言った方が希望するポジションにしてもらいやすい。

そして、自分の得意なところを生かした方が最終的に稼ぎも良くなるもんです。




最後に、相貌失認症の人は車をどこに停めたかも忘れがちなので、車選びは「目立つ色」がおすすめです! わたしのオススメは! 日本は赤い車が少ないからとても探しやすいですよー! 


それじゃあ、また明日!




☆今日の過去記事☆

 

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