読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

接客業はつらいよ! かんどーのよもやま日記!

趣味はスポーツクラブでグループパワーに参加することと走ることです。仕事は接客業です。しばらく下ネタは封印します。

朝井リョウ著「何者」を読んだ。さて、あなたは何者?

読書

 




こんにちは。仕事は接客業、趣味はランニングと読書の貫洞です。

先日、この本を読了しました。

朝井リョウ著「何者」

f:id:keisolutions:20150802224851j:plain


「桐島、部活やめるってよ」の作者です。(実はあれまだ読んでません(汗)積ん読になっているので、あちらも近いうち読むつもりです)


この本は、読みやすい文体で軽く読めるかなと、出張のおともに持って行きました。確かに文庫だから、重量は軽かったです。でも、中身は結構重いです。


■あらすじ(ネタバレ無し)

就活中の大学生、拓人と光太郎がルームシェアを始めるところから物語が始まります。二人は在学中にそれぞれ舞台、バンドをやってました。時期が来るとふたりはそれぞれのステージを降り、就活に取り組み始めます。

周りの個性的な就活仲間と関わる日々。そして一人になるとツイッターにそれぞれつぶやきます。お互いにお互いのツイートを見て、思うところがあります。そして次第に一人ひとりの考え方があらわになっていきます。さらに、ツイッターの怖さを思い知る出来事も起こり……。



■個人的所感
自意識が高いひと、SNSでかっこつけちゃう人は、読んでいて「うわあああああ!!!」と叫び出すかもしれません。心の一番やわらかくて守りたくて誰にも見せたくないところを、ぐりぐりとえぐられます。でもね、救いがあるんですよ。それは複雑にからみあう登場人物の置かれた環境。えぐられるのは一人だけじゃない。みんな弱い。よくよく考えると一番不幸なのは「えぐられた人」じゃない。不幸とは、幸せとは。これは人によって捉え方が変わるでしょう。


印象に残った文章。

「就活って、トランプでいうダウトみたいなもんなんじゃねえの。一を百だって言う分には、バレなきゃオッケー。ダウトのとき、1をキングだって言うみたいにな。でも、裏返されてそれが1だってバレれば終わりだし、カードがなければ戦いに参加することもできない。つまり、面接でもゼロを百だって話すのはダメ。それはバレる」

 

最近どう? と聞いてくる人は、たいてい、相手の近況を聞きたいわけではなく、自分の近況を話したくてたまらない。ES(エントリーシート)を見せ合おうよ、と言ってきたあの子はきっと、誰かのESを参考にしたいのではない。自分の完璧なESを見せびらかしたくてたまらないのだ。

 

どうして、就職活動をしている人は何かに流されていると思うのだろう。みんな同じようなスーツを着て、同じような髪型にするからだろうか。(略)

「就活をしない」と同じ重さの「就活をする」決断を想像できないのはなぜなのだろう。決して、個人として何者かになることを諦めたわけではない。スーツの中身までみんな同じなわけではないのだ。

 

 

もっと胸にズドンとくる台詞があるのですが、それは物語の核心に迫るので、引用を控えます。このような就活をめぐる「考え方の違い」を、朝井リョウ独特の感性でもって、ツイッターの文章も交えながら物語が進んでいきます。



そして、あとがき!!!
ハートを痛めながら読了したわたし。あとがきを読んで崩れ落ちました。素晴らしいあとがきでした。(個人的感想です)




今の時代の「就活」をリアルに知ることができて、全体的に読みやすいのでおすすめです。ただし、感情移入をしすぎるとちょっと痛いかもしれない。それだけ入り込めたってことです。



さて、あなたは何者ですか?

 

何者 (新潮文庫)

何者 (新潮文庫)

 

 


それじゃあ、また明日~♪

follow us in feedly