接客業はつらいよ! あけすけビッチかんどー日記!

昭和のメスの生き残りとして、ぎりぎりまで足掻く35過ぎ、おんな盛り。特技は人を愛することです。継続性はございません。

伊坂幸太郎著「アイネクライネナハトムジーク」は奇跡を感じる連作短編集

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最近また、本を読んでいる。相変わらず小説ばかり読んでいるのだけれど、今は意識して「短編」「連作短編」を読んでいる。理由は簡単、スキマ時間に読んでも読み切れるからだ。

 

 

連作短編集の魅力

「短編集」の場合は、まったくつながりのない短編が並んでいたり、あるいはあるテーマをもって書かれてはいるものの、一編ずつの世界観は別の短編が並んでいる。

 

「連作短編集」の場合は少し違って、物語と物語の間に、奇跡のような光る糸があって、物語と物語が奇跡のように繋がっていることが多い。後になって「あ!」と光る糸に気づくこともある。

 

「連作短編集」を手に取った時点で、そういう奇跡が込められていることはわかっているし、読み手もその奇跡が起こることをワクワクしながら待っているのだけれど。

 

そのワクワクを超えて、きれいな奇跡を見せてくれる連作短編集を見つけると、きらきら輝くその糸をたぐる手が止まらなくなる。そんな短編集がこちら。

 

アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)

アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)

 

 

 

ページをめくると、きれいな奇跡の糸が見えてくる本。毎日お風呂の中で一編ずつ読んでいたのだけれど、この本を読んでいる期間は、お風呂の時間がとても楽しみになった。毎日をきらきらさせてくれた。

 

わたしはこの短編集を読んで、怒ったり憧れたり思いを馳せたり、いろいろした。ものすごく入り込みやすい設定から物語がスタートして、適度におしゃれな暮らしが描かれていたりする。

 

人の生活を覗きたい下品な欲求を下の方からきっちり満たしつつ、上から奇跡の糸を垂らしてくるような短編集である。

 

 

つまり、どんな精神状態でも読めるのである。

 

これ大事よ。

 

 

密室ミステリー小説とか、面白いけどわたしは忙しいときには読めない。集中の糸が切れてしまう。だから適度に区切りのある話がちょうどいい。

 

お風呂の中で読む本は大事である。一日の疲れをどっぷりと湯の中に押し出している間、ネガティブなことを考えなくても大丈夫なように、すっと世界に入り込ませてくれる作品でないといけない。

 

一度、連作短編ではあるけれど、なかなかに読みにくい作品を読んでいた時期があって、その時は毎日湯あたりしたりのぼせたり、吐きそうになったりして大変だった。すっと読み切れる短編集選びは大切である。

 

 

お風呂の中、と書いたけれど、一編20分~30分で読めるので、通勤で電車を使う人にもおすすめなのである。

 

 

読書の秋なのである。

 

 

それじゃあ、また明日!