接客業はつらいよ! あけすけビッチかんどー日記!

昭和のメスの生き残りとして、ぎりぎりまで足掻く35過ぎ、おんな盛り。特技は人を愛することです。継続性はございません。

接客業におけるクレーマーは「赤信号で突っ込んできた暴走車」である

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こんにちは、かんどーです。わたしは接客業をしています。人が好きだからとかそういう理由ではなく、販売接客が自分に合っていると判断したからです。他の仕事をするより人の役に立つし、お金が稼げるので仕事にしています。


でも、接客業って本当にきついです。自分が悪くなくても「謝れ」と言われるし、ある程度までは客をコントロールできますが、自分の店でない以上、ある程度そんな客であっても人として扱わなければなりません。



わたしは、仕事で嫌なことがあっても誰にも相談しません。理由は

「説教されるから」です。


もしも、接客業で毎日働いている家族や友達から「今日はとても嫌なことがあった」と言われたら、それは例えると「青信号を渡っていたのに信号無視の車が突っ込んできて、車とぶつかって怪我をした」と同義であることがほとんどです。交通事故にあった、というのと同じなんです。

 

あなたは交通事故にあった人に対して、

・その道を歩くと決めたのはあなたでしょ? 何で文句を言うの?
・わたしならその道は危ないから通らないわ
・信号無視とはいえ、あなたももっと車に気を付けないといけないわ

こんなふうに返しますか?



違いますよね。普通は、

・それ完璧に警察呼ぶ案件じゃん! 大丈夫?
・骨は折れてない? 明日はお休みできる? 体大丈夫?
・車に乗るなら信号くらい守れって感じだよね!

こういう返しをしますよね。




なのに接客業で交通事故にあった人に対しては、どうして非情なほどの意見をぶつけてこられるのでしょうか。


・その仕事を選んだのはあなたなんだから、もっと強くならなくちゃ
・経験で、どう対処するかわからなかったの?
・そんなに引きずるような出来事かしら…気持ちを切り替えなよ


こういうのが聞きたくないので、真剣に接客業をやったことが無い人には、その日あったことさえ話さないようにしています。ただし、わたしは本当に誰にも相談しないので、翌週の予定は美容院から病院から着付け教室から友人との約束から、すべてキャンセルしてただただ時が傷を癒してくれるのを待ちます。


話を聞くのがうまい人というのは確かにいます。でも、接客業を本気でやったこともないのに、


「うんうん、わかるー」


と言われても、わかるわけないだろと思ってしまいます。話を合わせてくれてもダメなんですよ。あと、優しい人に多いんですが、


「今からそっち行こうか?」


というのもあります。平常時であれば「お、来てくれんの? じゃあ駅前のカラオケ行ってからラーメン食べようぜ」と思いますが、接客業でダメージを受けているときは、対人恐怖の状態に陥っています。そんなときに人が会いにくるって、恐怖なんです。


状況にもよりますが、事故の時のことは思い出したくもないということも多いものです。「悩みは誰かに話すことでスッキリするもの」という固定観念があるかもしれませんが、少なくともわたしは、その日あった嫌なことなど思い出したくもありません。

ただただ忘却したい一心です。それでも脳幹にこびりついて離れず、普通なら走ることができないような距離を準備運動も無しで走ったり、歌の練習をしてみたり、一瞬でいいから脳からその出来事を消して、その出来事を過去のものにしたいと必死で足掻いています。



一晩眠ると、3分の1くらいは軽くなっている気がします。一週間経つと半分くらい軽くなっている気がします。一か月経ってようやく、「あの時はこういうことがあった」と話せる状態になります。これでもずいぶん回復が早くなりました。最初の頃は、回復まで半年以上かかっていました。


ただ、わたしの場合この「回復期」でも販売の数字がとくに落ちないんですね。自分がダメージを食らっているだけで、70点の仕事は常にできるんです。だから仕事を休むことも絶対にない。(実際、精神的にやられて38度くらいの熱が出たり数日食事がとれなかったりしますが、解熱剤を飲んでウィダーインゼリーを飲んで仕事へ行きます)

 



接客業の友人がつらそうにしていたら

わたしからのお願いです。もしもあなたの周りに接客業をしている人がいて、つらそうにしていたら、まず確認してください。

「話、聞いても大丈夫な感じ?」

と。この時点で話し始めるならば、それはクレーマーというより「販売数の伸び悩み」であったり「職場の人間関係」のことであったり、「話せる悩み」「話すと軽くなる悩み」かもしれません。


しかしこの段階で話し始めない場合は、おそらく「暴走車による交通事故」にあったものと思われます。その場合は、

「災難があったんだね…」

くらいの声掛けで、あとはそっとしておいてあげるのが吉かと思います。



ただし、あなたも接客業をしていて、同じ仕事をしている人からの悩みを聞いた場合であれば、もう一歩踏み込んでも大丈夫かもしれません。


「わたしも、たった一人の客のせいで仕事やめそうになったこと何度もある…」


など、自分の気持ちをただ話すだけで良いのです。たぶん反応は「うん…」くらいの薄いものかもしれませんが、「この人はこの痛みを経験した人か…」とあなたを近く感じてくれるはずです。



あなたが人の親で、子どもが接客業のアルバイトをしており、仕事のことでつらそうにしていたとしても、絶対に「あなたの選んだ仕事でしょう、きちんと行きなさいよ」とは言わないでください。

下手したら人が死にます。

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わたしも死ぬに至らなかったですが、過去に接客がつらすぎた時期、体重54キロ→46キロまで痩せました。電車に乗れば風邪をもらうし、常に体調が悪いし、食べられないから仕事の帰りに点滴うちに行ってたし、後遺症で胃が悪くなり、今でも一人前を食べきることができません。


緩慢なジサツ手段としての「食べない」をしていたのだと今になって思います。衰弱して消えてしまいたかったのです。



当時(数年前)のわたしは、誰かに接客業の悩みを相談しても、


・社長のあなたがそんなに弱くてどうするの! しゃんとなさい!
・悩みなんて〇〇をすれば吹っ飛ぶわよ!
・焼き肉食べなさい! 精をつけなきゃ!


という回答しかもらえませんでした。焼き肉は詰め込んでもすぐ吐いてしまったし、〇〇をして楽しいのはその人だけでした。社長だって人間だから弱いこともある。わたしはどん底で、自分なりの「弱った人に対する接し方」を学んだのでした。(もちろん例外もあるので、食べられそうなものがあるか聞いたりはしています。実際、無言で焼き肉を食べて少し元気になった人は見たことがあります)


弱っている人を励ます側になったとき、ひとつ意識してほしいのは、

・自分と会ったおかげでこの人が元気になった! などと思わないこと
・自分と会った後、元気な笑顔で笑って欲しいなどと思わないこと
・約束をドタキャンされても事前連絡があったなら許してあげてほしいこと

です。


特に、人は誰かの悩みを聞いたとき、「帰り際に笑顔が見たい」とか思うんです。あれマジで謎ストーリーなんだけど、本気で悩んでたら誰かに悩みを話せても、数日は笑えないもんです。完全回復した後「あんときありがとね、助かったわー」とか言いますが、そんな一日で笑顔を取り戻すとか、漫画じゃないんで、まずありえません。




最後になりますが、やっぱり日本の接客業は変えなきゃいけないと思います。


なぜ客が偉いのでしょうか? お金を払うから? 違うでしょ。等価交換で、紙幣と言う通貨単位と同等の商品を交換してるだけでしょ。客が偉いなんて、そんな謎ルール作るから、抜け道として、

「サービスが悪かった! 金は払わん!」
「このお店サービスが悪いわねえ、あなた大学行ってないでしょう? わかるのよ」
「こういう仕事しかできないんだから、一生懸命謝りなさいよ」←謎

こんな考え方の人間、特に高齢者が出来上がるのです。


高齢の方でも良い方はいらっしゃいますよ。わたしが手の空いているタイミングを見計らって、片手をあげてあいさつするためだけにお店に来てくれるおじいちゃん、いますよ。あの方はなんでいつもわたしのところに来てくれるのか、ほんとに不思議なのですが、いつもニコニコしているので、こっちもたぶんニコニコしています。


あのおじいちゃんが元気がないと、わたしはとても心配になります。


接客業って、人と人が関わる仕事なので、店員さんに親切にしようという気持ちがあれば、店員さんは高い確率であなたに親切にしてくれます。


クレームを根本から防ぐ方法についても書きたいのですが、長くなったので今日はこの辺で。


それじゃあ、また明日!