読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

接客業はつらいよ! あけすけビッチかんどー日記!

昭和のメスの生き残りとして、ぎりぎりまで足掻く35過ぎ、おんな盛り。特技は人を愛することです。継続性はございません。

わたしにとって歌は「仕事」だった。それは間違ってなかった。

スポンサードリンク



こんにちは、かんどーです。
今日はちょっと書き散らかします。



★★★



何度かこのブログでも触れていますが、わたしは20代の半ば、クラブシンガーとして過ごしていました。歌を必死で学び、毎日6時間歌い、やっとお客さんのいるステージで歌い、帰り際にギャラがもらえたのです。そのときの心境はこうです。


「これでプロだ。ここがスタートだ」


初めてのギャラをもらうときに、他のシンガーはきゃあと嬌声をあげたりするらしかったです。でもわたしは、キャバクラの日払いを数えるときのように札をいち、に、さんと目の前で数えて「確かに頂戴しました」と言って財布にお金をしまったんです。

「お前、変わってるよな」

クラブのオーナーに言われました。お金を数えなきゃならないくらいの信頼関係なんだからそりゃ数えますよ。数えられるのが嫌なら振り込みにしてくれればよいのだけど、それだといろいろまずかったのでしょうな(今だからわかること)。



さて、わたしは歌を仕事にしているころ、同じく歌をやっている知人と語る機会が何度かありました。その中の一人から、

「かんどーさんの歌は、〝仕事〟って感じがするよね……」

と言われました。

「うん、仕事よ。ギャラもらっている以上、仕事よ」

わたしは答えました。彼女はわたしに言いたいことが溜まっていたようで、こう続けました。

「かんどーさん、好きな音楽とかあるの? 好きな歌を歌っている? かんどーさんはなんでも歌うけど、何が歌いたいのか全然伝わってこない。オールディーズなの? オリジナル曲が歌いたいの?」

超愚問だなと思いました。この人仕事って何なのかまったくわかってないと思いました。

「わたしはオールディーズが好きだし、UKロックも好きよ。そういう曲歌ってる時間はすごく好きよ。でも、クラブで求められる歌をその時間に提供するのがわたしの仕事だから、それとこれとは話が別よ。お客さんに心地いい空間を提供するクラブならムード歌謡だって歌うし、リクエストを受け付けるクラブなら演歌だって歌うことがあるよ。それが好きとか嫌いとかじゃなく、仕事として歌っているんだから当然なのよ」

 

f:id:keisolutions:20130427205929j:plain

※当時は方言が抜けず、標準語喋ろうとして語尾に「よ」をつけていました。


この考え方は今も変わりません。プロのクラブシンガーは公開オ〇ニーなんてしないんです。お客さんが求めるものを見せる、聴かせるんです。必要に応じてとても小さな声で歌うこともあります。お客さん同士の会話が聞こえるくらいのボリュームに調整するのです。BGMです。それが求められていることを察知するのも仕事です。



彼女が悪いとは言いませんが、わたしの考えとして「好きなことを仕事にする」幻想にとらわれていると、かえって成功から遠ざかる気がしています。


よほどの天才を除けばみんな凡人なんです。凡夫。自分が特別だなんて妄想は捨てて、自分が凡人であるとまず認める。


そうすると、仕事として稼いでいくには「自分が得意とすることを生業にして」「クライアント(コンシューマー)が求めるものを提供していく」ことが必要になるのです。


歌の仕事なら、演歌を歌ってくれと言われたら演歌を歌うべきだし、昭和歌謡が好きだと言うお客さんが来ていたら一曲くらい昭和歌謡を歌うべきなんです。


そこまでやって、その場面を自分も楽しめてこそプロ。そう思っています。



接客業も同じです。

話を聞いて欲しいお客さん、早く手続きを終わらせてほしいお客さん、丁寧でホスピタリティあふれる接客を求めるお客さん。すべて満足させればいいんです。慣れてくればできるでしょ。そうやって過ごしていると一日あっという間で、その状態を「仕事が楽しい」と表現する。人が好きで「ありがとう」って言われたから楽しいんじゃない。仕事をやりきったから満足で、そうやって自分の魂が生きることを楽しんでいるんです。



わたしの人生に何か芯が通っているとしたら、それは間違いなく「仕事」です。


わたしにとって歌は仕事だった。今は接客が仕事。着物もこれから仕事に結びつけるし、英語も仕事で使うつもり。


「好きなことで生きていくべきだよ。よく自分を見つめなおしてごらん」


こんなふうに説教されることがたまにあるんですが、わたしに言わせりゃ「好きなこと」にこだわらなきゃ生きていけないあなたの方が土壇場で弱い。わたしは仕事としてやってるうちにどんな作業も好きになっていく。だから仕事である限り投げ出したことはないし、ここ最近「適当な仕事」なんてした記憶がありません。


どんな仕事を任されたって必死で覚えて、プロとして仕事して、お金をいただく。


「好きなことを仕事にしたい」


そういうのは自分の中だけで勝手にやってください。
仕事のスタンスは人それぞれです。

夢や希望を語る人に限って、やりがい搾取に引っかかったり、自分がやりがい搾取したりするんですよ。

そんな言葉に惑わされないでください。
リアルに生きて、魂を喜ばせてください。



わたしからは以上です。



★今日の過去記事★


歌は本気でやったよ 

www.kandosaori.com

 

まあ、わたしは結構暗いです

www.kandosaori.com

 

音楽をやっている男の人との小さな恋の物語

www.kandosaori.com