接客業はつらいよ! あけすけビッチかんどー日記!

昭和のメスの生き残りとして、ぎりぎりまで足掻く35過ぎ、おんな盛り。特技は人を愛することです。継続性はございません。

コンビニで働いて、ラウンジピアニストの女と差別されて吐瀉物清掃をしていた話

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こんにちは、かんどーです。


先日、コンビニバイトの記事を書きました。

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これは、わたしがもう26歳になった頃のコンビニバイトの話なので、わたしもそれなりに人にもまれて、いろんな経験した後のことなのね。


そんなわたしにも、純粋無垢な時代っていうのがありまして。


今日はそんな頃のお話。



★★★



わたし、高校生のとき自宅の近くのコンビニで早朝アルバイトをしていたんですよ。

そう、学校に行く前にバイトしていたんです。朝の5時から7時、5時から8時のどちらかのシフトで入っていました。(あとからくるパートのおばちゃんが7時に来た日は7時に上がらされ、来ないと8時まで働くというなんとも扱いの悪いバイトでした)


朝のうちにひと稼ぎしておけば、学校が終わったあとでさらにバイトができてお得! という超合理的思考と慢性的貧困により、わたしは学校に行く前と帰ってきた後の両方バイトしていたんです。空き時間ゼロ。いつも眠かった。


そのバイト先のコンビニは、夜は営業していない、いわゆる「地方のコンビニ」でした。夜は23時でお店を閉めて、朝5時に開けるんです。


わたしは朝5時のオープニングスタッフ。時給はつかないのに4時45分には来いと言われる素敵な職場でした。4時45分から5時までの間に、つめたい水で雑巾を洗ったり店頭をほうきで掃いたり、吐瀉物や痰などがあればそれを掃除させられていました。それがわたしの仕事でした。


朝5時にオープンすると、常連客がタバコや新聞を買っていくので、それをレジでさばきました。お金を投げてよこすお客がいたので、こちらも金額だけ数えて無言でお金をレジにしまっていました。


そうすると、店長が怒るんですよ。


「お客様には、ありがとうでしょ!!」


って。



わたしは「今の人はお金を投げました。お金が足りなかったら新聞を売ってはダメですから、まずお金を数えることが優先だと思います」と答えたら、ものすごく嫌そうな顔をされました。

今思い返しても、間違ってないと思う。

(ちなみに今のわたしなら「あのぉ~お金投げるとお金の神様から見放されますよ~、明日はここに置いてくださいな。お客様専用トレイですよ♪」と軽くいなすかなw)



そんな5時からの店長とのツーオペは1時間。

 


6時になるとサラサラ髪を長く垂らした女が出勤してきます。その女は夜、ラウンジピアニストをやっているらしく、朝6時に起きるのがとってもつらいそうです。店長はよく、

「昨日も夜ピアノのお仕事だったんだよね、大変だね、遅刻しないでくれてありがとうね」

と言っていましたが、遅刻をしないのはお金をもらってする仕事なら当然で、ピアノがどうこうとか関係ありません。そもそも、夜の20時~24時とかまでピアノの仕事があるのなら、アルバイトは12時~18時とかにした方が効率よくないですか?


そういうことをわたしが口に出すと、店長は、

「高校生は黙っていなさい!」

と怒鳴りつけてきました。高校生でもわかる効率的な稼ぎ方を話したまでなのだがな。



その女は髪を縛っていないのでレジばかりしていました。牛乳の品出しもせず、レジでお愛想を振りまいているだけでした。わたしは朝一番の仕事である牛乳の品出しをしつつ、レジが混み合ったらすべりこむようにレジに入りました。


髪、結べよ。


髪結ばねーから仕事おっせーんだよ。


わたしはその女がレジに入っているとき、いつもある想像をしてニヤニヤしていました。


その想像とは、この女がピアノを弾いているときに、ピアノのふたをバーンと閉めて、手指を骨折させてやりたいという想像です。みんながこの女をちやほやするので、腹が立って仕方がなかったのです。


アルバイト先の人たちはみな彼女のことを「美しい、美しい」と言い、「ピアノを弾く姿はきっともっと美しい」「彼女を応援したい」と言っていました。


わたしは、

「どーせ場末のスナックとかで弾いてんだろ、おとなしく夢あきらめろや」

と思っていました。こんな女消えればいいのにと毎日思っていました。

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ある朝、店の前に吐瀉物がありました。

ピアノ女はレジから動きません。仕方がないのでわたしがそれを片付け、店のガラスにも少しついていたので雑巾でふいてきれいにしました。


その雑巾を流しで洗っていたら、出勤してきた昼勤パートのおばちゃんがわたしを見て怒鳴りました。


「流しでそんなもの洗わないで! そういうのをね、味噌もクソも一緒にするって言うの!   外の水道で洗いなさい!」


外の水道は水の出力が強すぎるので、外で洗ったらわたしに吐瀉物の水がはね返るから中で洗っていたのです。ですから手を止めることも謝ることもしませんでした。

 

 

そして、味噌もクソも……のくだりが面白くて、ツボに入ってしまい、わたしは吐瀉物のにおいにまみれながら笑ってしまいました。


「あははははは……!! みそとクソ……! あはははははは!!!」

 

わたしは空気が読めない高校生でしたが、そのおかげで感情が守られていたのだと思います。普通この状況で笑えないですからね。

 

パートのおばちゃんは怒り狂い、店長にわたしのことを告げ口しに行きました。なんとでも言えばいいと思いました。



その日の帰り、店長に呼ばれ、わたしは正式にクビとなりました。そろそろ早朝と夜のバイトかけもちもきつくなってきていましたし、もうすぐ夏休みで、早朝から夕方までの長時間バイトに切り替えたかったので、ちょうどいいと思い、

「あっ、なんかありがとうございます」

と応えると、

「あなたは社会に出て絶対にうまくいかない。人に好かれるっていうのはね、人間の基本なんだよ。〇〇さん(ピアノのクソ女)みたいにみんなに好かれてね、仕事って回っていくの」

「学校なんで失礼します(タイムカードガチャ)、今月分のお給料は来月の月末に取りに来ます、朝6時に来ます」

「おいっ、おいっ!」

「時間がありません、お世話になりました!」




……こうしてわたしの早朝コンビニバイトは終わりました。



わたしの若いころはこんな感じでずっと毎日が繰り返されており、生きているだけで拷問のようでした。誰か殺してくれたらいいのにと泣きじゃくったり、人を憎んだり、とにかくどうにもなりませんでした。


それでも、今まで生きてきて良かったと思います。この店長の心配には及ばず、わたしは幸せに生きています。まあ楽しくなってきたのはほんと最近だけどな。


……もしも今、ラウンジピアニストの彼女と出会ってシフトがかぶったら、

「きれいなおねいさんは、レジにいなきゃダメだぞ」

とクレヨンしんちゃんのモノマネをして彼女を立てて、上手に人間関係に入っていったと思います。誕生日にちょっと高級なハンドクリームをプレゼントしたかも。ピアノを弾く指が美しく見えるように。彼女の夢が輝くように。


きっと、わたしは自分の生きる道がわかって、人を憎まなくなったんです。わたしの生きる道とは、「好奇心のままに生き、自分の生きざまがビジネスに直結するように仕事をすること」です。一つの場所に限定されず、どの仕事でもプロ意識高く仕事をするのがわたしの信条です。職業に貴賤はありません。

仕事って、本気でやってると一つ一つの動作がめちゃくちゃ美しいんですよ。手早く書類をまとめたり、接客業で周りに目を配ったり、手際よく清掃を行ったり。プロの動作は本当に美しい。最近はゴミ収集の方の無駄のない動きに見とれました。目が常に次の動線を追ってるのね。かっこ良かったー!


吐瀉物の処理などを買って出るのは性分なのでそのままやったと思いますが、汚い場所がきれいになったことに喜びを感じこそすれ、嫌な気持ちなど持たなかったです。


人って、変わるものですね…


それじゃあ、また明日!


★今日の過去記事★

 

わたしは自分の仕事に生きがいと誇りを持っています。 

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コンビニは好きです。 

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今のわたしは超元気です!

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