接客業はつらいよ! あけすけビッチかんどー日記!

昭和のメスの生き残りとして、ぎりぎりまで足掻く35過ぎ、おんな盛り。特技は人を愛することです。継続性はございません。

アドセンスに狂うはしごたんと良い文章の話

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はしごたんが、アドセンスに狂っている。


わからない人のために説明しよう。


アドセンスとは、ブログ記事に貼ってある真四角な広告のこと。ブログ運営者の間では、アドセンス広告は記事下と記事中に入れるのがいちばん儲かるみたいに言われており、そのためブログの構成も、あえて前半・後半みたいに分けているところが多い。そうすると記事中のアドセンス広告が不自然じゃなくなるから。

 

グルメ記事とかレポ記事だと、アドセンスがあっても気にならない。こちらは情報を収集している心理状態であり、広告が出てきてもさっと下に送ってしまえばそれまで。


さて、はしごたん。はしごたんは、はてなで古くからブログを書いている、いわゆる「古参」であり、いろいろ揉め事も起こしている。どんな人物かは会ってみないとわからないが、鋭い書き味で人をぶん殴る文章にはいつも惚れ惚れする。自分が殴られていても惚れ惚れするのだから、もはやはしごたんの文章はブログの域をとっくに超えている。書いているときのはしごたんには、神様がおりてきているのだとさえ思う。

はしごたんは、魂の叫びを書く生粋のブログ書きなのだ。


そんなはしごたんの最新記事。

blog.kuroihikari.net



彼女がアドセンスを貼り始めたのは知っていた。お金に困っているのも知っていた。だから別にアドセンスを貼ったことについてどうこう言うつもりはない。


ただ、貼る場所が情緒がない気がした。


はしごたんの記事は、読んだ後の余韻が何よりいい。彼女の電子書籍もそうだった。一気に引き込んで読ませておいて、最後にどうしようもない宇宙の闇をばっと広げて目の前に突き出されて、「えっ…」となる。人間に、人生に失望したような無力感に苛まれる。苦しくなる。(…と思わせつつ最後の一行でペロリと舌を出したりお茶目な冗談言って終わらせることもあるw)

どのパターンの時も、記事の終わらせ方が絶妙なのだ。これに同意してくれる人は多いだろう。


その、記事を読み終えたところに、広告があった。余韻がぶち壊しになって、そのあとのブコメで「この位置に広告貼らないでほしい」と書いた。


だって、はしごたんのブログに、はしごたんではない人が書いたキャッチコピーや広告があるのが嫌だった!!! おまえ出て行けよ! ここ、はしごたんのブログだぞ! はしごたんの文章以外居座ってはいけない世界なんだぞ…!! 出ていけ…!! 出ていけっ…!!!



そうしたら、こんなブコメがついてた。

アドセンスが俺を狂わせる - heartbreaking.

良い文章に広告がつくのは当然のことです。はしごたんの文章にはそれだけの価値があるのだから、自信を持って広告を貼って下さい。

2016/12/29 17:37

b.hatena.ne.jp

 

 

良い文章に広告がつくのは当然。はしごたんの文章にはそれだけの価値がある。すべて同意です。


でも違う…わたしははしごたんに「広告を外してくれ」とは言っていない。「ブログでお金を稼ごうとしないでくれ」とも言っていない。ただ、大好きなブログの最高の余韻を、どうか奪わないでほしいと願った。


願っただけなので、叶わなくても仕方ない。ただ願いを伝えたかった。だから書いた。はしごたんは広告の位置をスターやブコメの下にしてくれた。この位置だと余韻がまったく遮られないので、ありがとうと書いた。



この件についてわたしなりに考えた。


わたしは、はしごたんのブログが大好きだ。ほかのどんなブログより面白いと思うし、文章も最上級だと思っている。例に挙げてもうしわけないけれど、はてなのトップページに必ず載るト〇アンナさん。彼女の記事も文章は整っているけれど、彼女のブログの中毒にはならない。


それはなぜか。


ト〇アンナさんは、仕事で文章を書いている。書き手である本人でなく、書いた内容に人の目が向くように構成されており、人の感情のひだをえぐったり「一言いいたい」気持ちにさせるロジックを仕込んで文章を書いている。


無駄がないのにたとえ話がおしゃれだったり、気の利いた言い回しが使われていたりする。最初のころはまあ、面白いなと思った。しかし最近気づいた。わたしは彼女に興味がまったく持てない。それが彼女の仕組んだことであったとしても、これは大きな問題だった。彼女のブログは、個人ブログではなくて企業広告のような文章だ。


だから面白くて当然。テンポ良くて当然。あーみんな読んでるんだろうねー。終わり。



対するはしごたんは、個人ブログの強みを最大限生かして、「ゲームして引きこもってた」「今日のメシ」「隣の住人がむかついたので怒鳴った」「毎日ろくなことがねえな」「子どもがいることで偉いと思うな」「お前のこと見てるからな」「許さねえからな」「俺は死なねえよ。それが復讐だから」とサラサラ書き綴る。


いや…もう…なんていうか毎日胸がいっぱいです。


はしごたんの生きている世界がどんな色なのかを思うたび、自分の見ている空の色が正しいのか疑う気持ちになる。遠い国へ出かけても、「はしごたんなら、物理的な移動をしなくても、心の中でもっと自由な旅に出られるんだろうな」と思う。実際に旅に出て外国人と話さないと心に刺激がもたらされないわたしと違って、はしごたんは日常を生きるだけですべてに色をつけることができる。


文体模写したって、わたしははしごたんにはなれないし、はしごたんのように人を引き込む文章も作れないんだよ。


わたしははしごたんになれないし、はしごたんもわたしになれない。(なりたくないかw)


広告のことは、本当にただ、はしごたんのブログから余韻が消えてほしくなかったから書いた。他の読者も同じように感じていると思った。最近ブクマ減ったでしょ? たぶん本来余韻が居るべき場所に広告があって、星とブクマのところにいくまでに読者の気持ちが冷めちゃったんだと思うよ。


余計なお世話ばっかり言うけれど、はしごたんのブログが大好きだから言ってます。


体に気を付けて、せっかく治った風邪がぶりかえさないように暖かくして過ごしてください。来年は、もしも会えたら会おう。わたしが会いに行く。一緒にお茶を飲もう。手持ちぶさたになったらタバコ吸ってね。ブログの話だけじゃなく、今までしてきた恋愛の話とか、過去の仕事のこととか、40年くらい生きてきた女同士の会話ができたらいいな。


広告のことで他人がとやかく言うことじゃないのに、しつこくてごめんね。


じゃあまたね。