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接客業はつらいよ! かんどーのよもやま日記!

趣味はスポーツクラブでグループパワーに参加することと走ることです。仕事は接客業です。しばらく下ネタは封印します。

彗星アイドル

映画・コンサート・ライブ

 



こんにちは、かんどーです。

今日はわたしが実際にこの目で見てきたあるアイドルの話をしようと思います。




もう7年前______。時は地下アイドル全盛期。

みんながアイドルになりたがった時代だった。まだ、ブラックな現実などは報道されておらず、地下での活動からメジャーへ行けるという夢の架け橋が、確実に架かってた。

わたしとそのアイドルグループの出会いは、当時書いていたブログで、ある人と知り合ったのがきっかけだ。「ゼロからアイドルグループを作ったる!」と言い出す人がいきなり現れた。彼はわたしと同じ年で、嫌味のない人柄だった。一生懸命な姿と独自のユーモアで、たくさんの人が彼に集まった。


わたしは「アイドルグループを作る」というプロセスに純粋に興味がわいて、チラシ配りなんかを手伝った。ブログ上には、アイドルを夢見て応募してきた女の子たちの写真が日々アップされ、オーディションの様子もアップされた。オーディションの後は、レッスンの様子がブログに書かれた。ダンスや歌が全然だめだといった状況報告が続いた。

彼女たちは、総勢20人くらいの大規模グループとしてスタートした。カテゴリ的には「地域密着型」に入る。当初予定していたより若い(幼い)子が応募してきたらしく、小学校高学年~中学生が中心の若いメンバー構成になった。

驚いたのは、その変化と成長。わずか1年足らずで、彼女たちはいっぱしのアイドルになってしまった。活動拠点も、地元のお祭りだけでなく都内のライブハウスにも出るようになった。ももクロの曲をカバーしたりしていたけど、振りもきちんとできてる。オリジナル曲も数カ月に一度、追加されていた。この頃になると、選抜メンバーのようなものもでき、歌唱、ダンス、MC、キャラのどれかで抜きん出ないと前に出てこられなくなっていた。


わたしは、3年くらい彼女たちを追っていた。秋葉原の小さなライブハウスで、北海道のご当地アイドルと対バンしたこともあった。



その後、諸般の事情から彼女たちは解散することになった。



彼女たちのうち何人かは本格的に芸能事務所に入ったりした。その子たちの情報は、それまでのようには見えなくなった。過程を見るのはすごく楽しいんだってそのとき気づいた。

 

その後、解散したメンバーの中から、地域密着アイドルとしてもっと活動したい! という4人が新ユニットを結成した。新ユニットの4人はいろいろあって、最終的に2人になってしまった。


…しかし、この2人になったグループが、予想外に良かった!!


1人はもともとのアイドルグループでも、歌やダンスで頭一つ抜きんでて目立っていた子だった。名前はユウちゃんにしておく。ユウちゃんは本当に歌がうまいし、アイドル的な動きでお客さんをあおるのもうまかった。それだけに、ユウちゃんとうまく組める相方がいるのだろうか? と思っていた。

相方となったのは、それまでグループ内で完全に埋もれていた子だった。名前はエリコちゃんにしとく。エリコちゃんは態度も控えめで、まじめそうで「…なんでアイドル!?」というくらい普通の雰囲気の子だった。新ユニットに入った時も、ええっ!   と驚いた。1人の女の子が夢に全身で掴みかかる瞬間を見た。あ、勝ちに行ってる、って思った。ぶっちゃけ、歌もそんなにうまくなかったんだけど、ダンスはキレッキレ。運動できる子らしく、細身でちょっと日焼けしてた。



そんな一見凸凹な2人が、意外な快進撃を見せた。あるアイドルコンテストの代表に選ばれて、ちょっとした地域の有名人的存在になったのだ。

 

2人はステージを降りても仲が良さそうで、そのカギはエリコちゃんのようだった。ユウちゃんはアイドルとして常にかわいく、人気者であり続けることを厳しく自分に課していた。そんなユウちゃんにエリコちゃんが自然に寄り添う。普通のテンションで話しかける。ユウちゃんは、エリコちゃんと話してるときは普通の女の子の顔になってた。その自然なユウちゃんを見て、さらにファンは増えた。エリコちゃんにも、ユウちゃんほど人数は多くないけど、熱心なファンがついた。この2人なんかいいな、って思った。



活動は無理のないペースで、だけど着実に行われていた。2人の相性はぴったりで、ステージパフォーマンスも独特の落ち着きがあった。

ユウちゃんは髪型もメイクもばっちり可愛くして、一歩前に出て歌う。お客さんをあおる。エリコちゃんはお客さんの前だとちょっと照れくさそうにするものの、パフォーマンスは堂々としている。ダンス経験者のユウちゃんと並んでも、まったくひけを取らないキレのある動きで観客を魅了していた。きれいに揃った踊りは芸術のようだった。エリコちゃんはMCニガテそうだったけど、2人のかけあいは「普通の女の子の会話」みたいで和んだ。


一見順調に見えた活動の中、エリコちゃんが、高校受験を機にアイドルをやめることに決めた。



エリコちゃんはそのころもう、外見も髪の毛サラサラで目鼻立ちもなんだか美人さんになっていて、やめちゃうのがほんとにもったいないと思った。2人でもっともっと歌って踊っていればいいのに…って思った。

エリコちゃんは、完璧にアイドルになっていた。スタイルもめっちゃ良くて元々の和風な顔立ちにエキゾチックな美しさが加わって、同性から見てもドキっとした。彼女はその輝きが頂点に達しているときに、やめることを決め、ついに解散ライブを行った。

解散ライブでは、ファンが結構集まってた。いつもは2人を平等に応援するファンも、その日はエリコちゃんのコールをいっぱいしてた。いつもは前に出るユウちゃんも、エリコちゃんが歌うパートでは膝をついてエリコちゃんを目立たせた。エリコちゃんを盛り上げ、応援してた。最後の曲では、ユウちゃんちょっと泣きそうになってて、少し上を向いてキレッキレのダンスを舞った。ユウちゃんは、寂しさを振り切るために必死で踊っているようだった。最後まで涙をみせないように。。。

エリコちゃんは、ライブの最後の瞬間まで、完璧に笑顔でサラサラでキラキラで、完璧にアイドルだった。

エリコちゃんはソロパートも見事に歌い切り(歌もものすごくうまくなった)、涙も見せず、さわやかな笑顔でステージから去っていった。去り際もやっぱり髪の毛がサラサラで、綺麗すぎた。未練があるような表情はなくて、新しい世界に向かう希望をたたえているように見えた。


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その後彼女は、ツイッターアカウントも「元アイドル今普通の女の子」みたいな名前に変わって、書き込みもされることはなく、表舞台に出てくることはなくなった。名残のアカウントも、数年経った今は消えてる。


きっと、普通に勉強して、ちがう形で世の中と関わっていこうとしているんだと思う。やりたいことは思いっきりやってみて、自分なりに区切りをつけて次のステージへ向かう。わたしは彼女が脱落したとはまったく思っていなくて、むしろ素晴らしい去り際だったと思ってる。地味にしか見えなかった女の子が、キラッキラのアイドルの世界でも自分の本質を曲げず(彼女は一度も髪を染めたりしなかった。化粧もしなかった)、最後まできっちりやりきってステージを降りた。


だけど、ユウちゃんのツイッターなどから、2人はその後も交流があることがわかった。エリコちゃんは、本当に大人の感覚を持ち合わせた、バランスのいい女の子だった。誰もうらまないで、きれいにやめていったんだって思った。

 

 

彗星のようなアイドルだったなー…エリコちゃんを思うとき、いつもわたしはそんなふうに思い出してる。

 

 

 

 

 

後日談。

 


このころ、応援する対象がいなくなって心に穴が開いたわたしに舞い降りてきたのが、Little  Glee Monsterだ。

彼女たちも、デビュー当初はまた苦労している。大手レコード会社がバックにいるとはいえ、そこそこハードなデビューだったと思う。お客さんが少ないリリースイベントなんかも見た。


そんな経緯があって、今、リトグリをすごく応援したくなるのだ。


人は、目の前の音楽を買うんじゃない。その背景にあるストーリーを買うのだと思った。まあこれ、アイドルの世界では常識なんだろうけどw

 

 


わたしがリトグリを熱心に応援する根っこは、実は彗星アイドルのエリコちゃんを応援していたことから繋がっている。エリコちゃんには、ほんとうに幸せになってほしいと思う。彼女の選んだ道を、オープンな場ではなくきちんとプライバシーが確保された落ち着ける場所で、進んでほしいと思う。

なんとなくだけど、話し方とかが賢そうなので、いい大学とかに進みそう。実業の世界にも彗星のように切り込んで行ける命の強さを感じる。もちろん芸能の世界に戻ってきてくれたらまた応援する。

 



以前応援していた彗星のようなアイドルを、ぼんやりと思い出した、夜なのでした。


この思い出はいつか、物語にしてみたいな。(じゃあこんな日記書かずに最初から物語をかけよw)それじゃあ、また明日!



★今日の過去記事★

 

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