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接客業はつらいよ! かんどーのよもやま日記!

趣味はスポーツクラブでグループパワーに参加することと走ることです。仕事は接客業です。しばらく下ネタは封印します。

「真実は局部に宿る」と思った

生き方・働き方 小話・小ネタ 旅・ホテル・外食など

 

 





こんにちは! 仕事は接客業、趣味はランニングと読書の貫洞です。



■まえがき

おととい、9時間半の長い飛行機の旅を終え、フィンランドから日本に帰ってきました! 帰国早々、豚のしょうが焼き定食を食べました。おいしくて涙が出そうでした。

あんな美味しい定食が700円以内で食べられるなんて日本はすごいなあと思いました。接客の丁寧さにも驚き。わたしは個人的には、諸外国のアッサリした接客も好きなんですけどね(笑)


さて、フィンランド旅行記はある程度書きましたが、あといくつか心が動いたことがありました。そのひとつが、現代美術、コンテンポラリーアートの世界にどっぷりとはまりこんだことです。まさかわたしが、美術館を楽しめて、しかも「帰りたくない!」と思うほどはまりこむとは思っていなかったのです。




■現代美術館「キアズマ」に行ってきた

ヘルシンキ中央駅から徒歩2分ほどのところにある、現代美術館「キアズマ」に行ってきました。ほんとに時間つぶしくらいのつもりで行ったので、何を展示しているかも知らないままに入ったのです。(その利便性と夜遅くまで開いているところから、観光客のほとんどが時間調整で行く場所でもあります)

www.kiasma.fi


そこでは「ロバート・メイプルソープ展」をやっていました。

ロバート・メイプルソープという写真家の作品を並べてある、とのことでした。「絵じゃなくて写真か」と乾いた心で入りました。

彼の作品は、表面的な見方をすると、局部の写真やゲイの男性がからみあっている写真や、有名人の写真を撮っている写真展、です。局部の反り方がふつうと反対の人がいたり、皮をかむったままの局部をスーツのスラックスからダラリと出している写真もありました。黒人がぎょろりとこちらを見ながらポーズをとり、局部が少し見えている写真もありました。

それらの作品を最初こそ「うわっ」と思いながら見ていたのですが、ひとつひとつの写真から「その瞬間の生」が、「逃れることのできない性(さが)」が、「生きる、とは?」という質問が立ちのぼってきます。作品が、香る。美術館の中で作品と一体になる、という感覚は生まれて初めてでした。

むくむく心が刺激され、心の中のスペースが広がる気がしました。時間を忘れて写真のひとつひとつをただ、見ました。

興味のある方は「Robert Maplethorpe」でGoogleで画像検索してみてください。カタカナで日本語サイトに入力しても、写真はほとんど出てきません。英語で、Google検索です。これとかこれが特に心に残りました。

キアズマ美術館のHPに載っている写真のみ、貼っておきます。(これダメだったら教えてください。削除します)

f:id:keisolutions:20150213134058j:plain





■アートが嫌いだったわたし
わたしはアーティストと呼ばれる人たちを一時期ひどく憎んでいました。お金にならないことに時間を費やす人を滑稽だと思ったし、非合理的で不要で税金泥棒だとさえ思っていました。自分のお金をアートに費やすなんて、絶対にいやだと思っていました。

その、いやだと思っている心は、実は「うらやましかった」のです。

誰の目も気にせずに表現することって、あこがれませんか? わたしは強くあこがれました。でも、あこがれが強まるほどにオーディエンスに迎合する性質がわたしから一番大事なものを奪い、わたしが何をどんな手段で表現しても、まったく日の目を見ることなく大切な「若い時代」を失いました。

パティ・スミスなんて大嫌いでした。なんであんな人が存在しているのかと怒りを覚えました。顔も嫌い。音も一音だって聴きたくないレベル。多分素直な心で聴けば大好きになるのでしょうけど。だけど今は嫌い。



■局部の写真なら受け入れられた

わたしは「性」に関してはとても寛容で、性そのものを愛しているところがあります。大自然の中にいることとセックスしていることが同じくらい気持ちがいいという考えです。

ですので、メイプルソープの写真はすべてが美しく、性器の形に似ている花の写真などにも興奮を覚えました。男の人同士が愛し合っている写真も、違和感無く受け入れられました。筋肉の美しい人の写真ばかりで、ひざから下の「足」だけの写真もうっとりと眺めました。

時を忘れて、大嫌いだったアートに没頭したのです。




■一人旅だったからこそ心が開いたのかもしれない

わたしはこれから、メイプルソープの写真を見たいだけ見る予定です。写真集も欲しいし、関連するアーティストの作品を観たり聴いたりしたい。多分この興味に底は無くて、現代アートへ続く扉が開かれたのだと実感しています。

もし、この美術館に友達と行っていたり、ツアーで行っていたらこのドアは開かなかったと思っています。時間も気にせず、周りも気にせず、何度も同じ写真を見に戻ったり、好きな写真をずっと眺めたりできたのが、今回新しい風を取り入れられた要因と思っています。


ただの観光ではなく、たくさんの新しいチャレンジと言葉の壁破り(破れていないですがw)、自分の中の壁破りができるのが、一人旅の最高の醍醐味です。


もしかしたら今回のフィンランド旅行で得たものの中で一番大きかったんじゃないか? と思う出会いでした。




長くなりましたが、フィンランド一人旅では、普段絶対に出会えない人との出会いがいくつもありました。行き違うだけの人、これからも関わっていく人、両方出会えました。そして、リアルタイムで経済・社会について学べました。語学も、自宅で勉強する何十倍も勉強できました。(電車に乗る前は電車の遅延や振り替え輸送などの専門用語を調べますし、市場へ行く時は食べ物に含まれる成分や味の違いを言えるように下調べして覚えてから行くからです)

さらに、こんなふうにアートとの出会いまで得ることができました。




人生がこんなに豊かになるなら、たくさんお金がかかっても、これからもずっと旅をしたいと思います。


※仕事は辞めません←w


それじゃあ、また!





追記

実は、帰国するまで「ロバート・メイプルソープ」という名前すらわかっていませんでした。帰国して夫に「局部の写真ばかりなんだけど、美術館がすごく楽しかった!」という稚拙な感想を伝えたところ

「ああ、それは多分ロバート・メイプルソープだよね。事件にもなったね。芸術とポルノの境界はどこか、とね」

と回答をくれ、すぐにネットでメイプルソープの作品をいくつかわたしに見せました。「この作品が好きで」「これも展示されていた!」と話が弾み、この感動をただの「感動した体験」ではなく「ずっと探求したい愉しみ」に変えてくれました。



…やっぱり夫と話すと何倍も人生が楽しくなります。


今度は夫と一緒に行きたいなぁ。見るところが少なくなっても、一人で見る何倍もの発見をくれるだろうな。さっきは「一人旅だからこそ楽しめた」とか書きましたが、気付きを得るのは一人の方が良いと思います。ただそれを「広げる」には夫がいてほしい。


「早く、一人でも世界を広げられるようになれるといいね。あなたは、学生時代に自分で調べるという訓練をしてこなかっただけだから、訓練すればきっとできるようになりますよ」


そう言ってくれますが、いつになることやら・・・。



今日ものろけ全開で失礼しました。(最近のろけ芸になってるな…)

 

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